2017年の厚生労働省研究班の調査によると、全国の歯科医療機関の半数近くが、ハンドピース等を患者毎に交換せずに使い回している可能性がある事がわかりました。少し古い調査ですが、平成23年の「患者毎にハンドピースを交換している歯科医院」という調査では27.6%が交換(滅菌)しているという結果になりました。こうした機器の滅菌の現状について、最近はメディアでもよく取り上げられており社会的な認知度も上がってきております。
なぜハンドピースの滅菌の必要性が取り上げられるのかというと、処置時に本体に血液等が付着するのはもちろんの事、機器の特性上、機器内に患者様の唾液・血液などが「逆流」してしまうため、感染の危険があるためです。日本では法律上ハンドピースの滅菌は要求されていませんが、アメリカでは各州ごとに滅菌・消毒が義務づけられています。