●そもそも「レーザー治療」とは何なのか?
レーザー治療とは、「単一の波長」からなるレーザー光線を照射して治療する方法です。
ただし、一言に「レーザー治療」と言っても、現在歯科医院には大きく分類して「4種類のレーザー」があり、その種類によって、受けられる治療も変わってくるのです。
●虫歯治療に使えるのは「Er:YAG(エルビウムヤグ)レーザー」だけ
「4種類のレーザー」には、それぞれ使っていい範囲が決められています。以下にそれぞれのレーザーの説明をしていきます。
炭酸ガスレーザー
国内でもっとも普及しているレーザー。基本的にはレーザーメスとして使用されます。炭酸ガスレーザーは組織の表面で
作用し、痛みが出やすいのが欠点です。
Nd:YAG(ネオジウムヤグ)レーザー
歯周病の治療や根管治療にも優れたレーザー。こちらも基本的にはレーザーメスとして使用されます。組織の中で反応するのでコントロールに注意が必要です。
半導体レーザー
小型のレーザーです。Nd:YAG(ネオジウムヤグ)レーザーと同様の注意が必要です。
Er:YAG(エルビウムヤグ)レーザー
歯を削ることが認可されたレーザー。
水で冷やしながら使用し、痛みが少ないレーザーです。周囲組織への影響がほとんどなく、虫歯の部分だけを取り除き、健全な部分を残すため、安全性の面で高い評価を受けています。そのほかレーザーメスとして使用もでき、歯周病から知覚過敏まで応用範囲の広いレーザーです。